9月に入り、朝晩がめっきり涼しくなった奥出雲です。
みなさま、いかがお過ごしでしょうか。

さて、少し前のお話ですが、9月4日に奥出雲女子会メンバーとステキな仲間たち15名で、大田市・大森町を訪れました。

㈱石見銀山生活文化研究所代表取締役所長である松場登美さんのお話を聞き、松場さんが家主の「暮らす宿 他郷阿部家」で昼食をいただき、関連施設を案内していただきました。

まず、「足元の宝を見つめて暮らしを楽しむ」という演題で、松場さんに講演していただきました。
大森町で暮らし始めて30年。小さな町の「暮らし」の中で何を大切にしてきたのか、何を守っていかなければならないのか、ということを静かな語り口で約1時間お話しいただきました。

松場さんの活動のひとつに、古くからある日本の技を守り続けていることがあります。
茅葺屋根の民家の再生、登り窯の石州瓦、「群言堂」で製造販売されている服の布地・・・など。
「モノを残さなければ技術も残らない。職人も残らない。」

「モノづくり」のはしっこにいる私にとってこの言葉は、ズーンと心に響きました。

伝統的工芸品に指定されている「雲州そろばん」も、技術を継承していかなければなりません。
口では言うものの、現実は厳しく、なかなか思うように進みません。
しかしながら、松場さんのような覚悟を持って、本気で取り組んでいるのだろうか、
まだまだ出来ることはあるのではないだろうか、
じゃあ、私には何が出来るのだろうか・・・。

「心想事成」という中国の言葉があるそうです。

「何も無くても、想う力がエネルギーとなる、事を成す」という意味だそうです。

「想う」だけではもしかしたら何も出来ないかもしれない。
でも、「想い続ける」ことをあきらめてしまったら、何も出来ない。

今の私に勇気を与えてくれた言葉でした。

松場さんのお話の中からもうひとつ。

「有り難う」の反対の言葉は何だと思いますか?

「当たり前」だそうです。

「当たり前の暮らし」が軽んじられて、私たちはいろんなものをどこかに置いて来たのかもしれません。

「当たり前の暮らし」が「有り難い」と思える松場さんとの出会いに、心から「有り難う」。

『群言堂』http://www.gungendo.co.jp/

『他郷阿部家』http://www.takyo-abeke.jp/