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2024.12.13ブログ
*雲州そろばん 職人の手シリーズ №32*
2015年8月28日の再掲載です!
~星目挽き~
「な~にしてるの?」
毎日工場で働く職人さんたちを追っかけるパチ子。
さてこの作業は何でしょう?
星目挽き
この細長い線状のものは、「星目」ホシメとよばれる定位点の材料です。
この材が均一でないため、太さをそろえるために、
下の様な道具に通して太さをそろえていきます。
「あれ、他に似たような工程があるな!?」と思われたそろばん通の方!
そうなんです。
芯竹を手作業で太さをそろえる時の「芯こき」と同じなんです。
大きさの違う穴が開いている板(刃物)の、大きな穴から少しずつ小さな穴に通していきます。
徐々に細くしていくことが、きれいに仕上げるコツ。
わずか1ミリの線をさらに細く…しかもきれいな円に仕上げる。
工程表には出てこない、ほんのひと手間。
この工程を担当しているのは、
今回もこの春入った匠の卵。
技と共にそろばん職人の心も習得していきます。